日光寺けんか祭り
日光寺けんか祭りは、真言宗日光寺と白山神社の祭礼が同時に行われる神仏習合のお祭りです。
担ぎ棒を地面につき、五穀豊穣・豊漁を祈願して壊れるほどに二基の神輿を激しくぶつけ合います。神輿がぶつかる音が響く中、観客は担ぎ手に声援を送ります。
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担ぎ棒を地面につき、五穀豊穣・豊漁を祈願して壊れるほどに二基の神輿を激しくぶつけ合います。神輿がぶつかる音が響く中、観客は担ぎ手に声援を送ります。
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◇日光寺けんか祭りについて◇
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「日光寺けんか祭り」は、真言宗日光寺と白山神社の祭礼が同時に行われる神仏習合の珍しいお祭りです。
お祭りは鐘を合図に始まります。白装束の神輿の担ぎ手「白丁(はくちょう)」が二基の神輿を担ぎ、白山神社を目指して走ります。 神社に到着後神主から修祓(しゅうばつ)というお祓いを受け、獅子頭を先頭に大人に肩車され祝い具足を持った稚児達、神官、神輿と続く行列となって再び神社から出発します。
神輿の出発から少し遅れて、日光寺からは法衣をまとった僧侶が朱塗長柄笠(しゅぬりながえかさ)という赤い番傘を持った人と共に本堂から歩き出します。 途中で神官・神輿と同道し、観音堂へ向かいます。 -
観音堂へ着くと僧侶は読経し、神官はお旅所(おたびしょ)で修祓するという、神様と仏様が一緒になって祭りが行われます。
神輿が観音堂境内を数回まわり、先に走り出した神輿が方向転換し、二基の神輿が向かい合うといよいよ「けんか神輿」が始まります。 前側の担ぎ棒を地面に突き、激しく押し合ったりぶつかり合ったりを数回繰り返します。そうしてぶつかり合った後、境内を一周する「お走り」に入り、 境内の所定の位置に神輿を置くと白丁が日光寺へ戻ります。その後再び観音堂に白丁が集まり、神輿が再度ぶつかり合います。 -
このような神様と仏様を一緒に祭る考え方を「神仏習合」といい、平安時代から江戸時代にかけて広まっていました。
しかし明治初期に発令された「神仏分離令」により、現代ではその思想が薄れてしまいました。
そのことから伺えるように、この「日光寺けんか祭り」は神仏習合が見られるとても貴重なお祭りです。